NPO法人あかねグループ

【活動内容】
●配食サービス事業で「お弁当の盛り付け」 「配達・手渡し・安否確認」
●ふれあいサロンで「高齢利用者との交流、食事の配膳」

【団体メッセージ】
 お二人が、真摯に、構えずに、豊かな感性で体験を受け止めてくれていた様子をうれしく思いました。
 たとえば厨房でそれぞれの食べやすさに配慮した個別対応弁当をしっかり見て細やかな手間に驚き、配達ではそれを受け取る利用者様と出会いその方々の暮らし方に思いをはせ、弁当の受け渡しの際の笑顔に触れたこと。
 サロンでは知らない時代の歌を愉しむ利用者様の人生を思い、自分たちがその年になったらと想像したこと。
 そんな体験を土台のひとつとして、さらに豊かにのびやかに学んでいかれますように願っています。

 お二人の新鮮な反応や感想に触れて、私たちも自分たちの活動を改めて振り返り、初心に戻ってしっかりとできることをやっていこうと感じました。
 これからも福祉に関心を寄せ、地域で生きる方々と共に前に進んでいただけると嬉しいです。

【高校生から寄せられた体験談】
(タイトルをタップすると文章に飛べます)
「ボランティアに年齢は関係ない」
「利用者を思う気持ち」

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「ボランティアに年齢は関係ない」


 私は夏休みにあかねグループのボランティア活動に参加しました。1日目と2日目は利用者さんにお弁当をお届けする仕事と厨房で盛り付けを行い、3日目はふれあいサロンに行きました。

 配食サービスのボランティアでは、80代後半の元気なおばあちゃんの車に乗り利用者さん宅へお弁当の配達に行きました。配食サービスを利用されている方は、仙台市からの委託認定を受けた高齢の方だけでなく、50代や60代の若い方や全盲の方、認知症の方、病院の先生など様々で、あかねグループの配食サービスは地域の方々の支えになっているなと感じました。

 厨房での盛り付け作業では、ご飯の硬さや量、アレルギーなど、利用者さん一人一人の細かい要望に対応していたのですごいなと感じました。また、厨房では衛星管理に力を入れており、今回ボランティア活動をする前に人生初の検便をしました。当日の健康チェックや念入りな手洗い、消毒、ヘアキャップの装着などを徹底しているからこそ、利用者さんに安心してあかねのお弁当を食べていただくことができると思いました。

 私が3日間を通じて感じたことは、支援が必要な方も支援を行う側も年齢は関係ないということです。あかねグループでは、80歳を過ぎても地域のために配食サービスのボランティアをしている方や、介護福祉士の仕事をしている方もいるという話も聞きました。私が将来どのように年を取っていくかは分かりませんが、あかねグループで活動している方のような地域のために働く人になりたいと思いました。(尚絅学院高等学校 3年 E.A)

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「利用者を思う気持ち」

 私はあかねグループのボランティア活動を振り返って、たくさんの経験をしました。そこで共通してあかねグループが大切にしていたことは、利用者のことを深く考え思うことだと私は感じました。

 私たちはボランティア体験で、お弁当の盛り付けと配達、あかねサロンでの手伝いをしました。盛り付けでは、利用者が苦手なものやアレルギーのある食材は絶対に入れないようになっており、一人一人に合ったお弁当を150個近く手作りし、盛り付けをしていました。ご飯は1グラムでも多く入れてはならず、1つずつ量って入れることがとても大変でした。おかずが少しでも見栄えが悪いと、もう一度盛り付け直すほど試行錯誤し丁寧に取り組みました。気持ちを込めながらミスをしないよう心掛けながら頑張りました。

 あかねサロンで利用者と会話したり、昔の歌を聴いたりしたことはとても楽しかったし、話しかけられた時はとても嬉しかったです。お別れの際に「楽しかった」「ありがとう」と言われたときは、またここに来たいと思うほど楽しかったです。

 夏休みにあかねグループでボランティアをしたことは、将来を考える良い経験になりました。とても大変だった分、やりがいをたくさん感じられて良かったです。(角田高等学校 2年 I.R)