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団体情報
地域仙台
団体名NPO法人ふうどばんく東北AGAIN(あがいん)
代表者高橋
住所〒983-0002
仙台市宮城野区蒲生二本木127-5
電話TEL:022-388-8615
FAX:022-388-8616
支援内容
NPOの活動報告

生きたフードバンク独自の支援網/NPO法人ふうどばんく東北AGAIN(あがいん)

配布活動の様子

配布活動の様子

フードバンクとは、品質に問題が無くまだ食べられる状態の食品を、企業や個人から寄付頂き、福祉施設や生活困窮者支援団体へ無償で届ける活動のことを言います。ふうどばんく東北AGAIN(以下、あがいん)は、東北では初となるフードバンク団体として2008年11月に設立されました。40年ほど前のアメリカで、1個人が発明したこの活動は、徐々に世界各地に広がって行き、日本では10年ほど前から団体が出来はじめた、始まったばかりの取り組みです。

日本全体で、毎年500万〜900万トンの「まだ食べられる食品」が廃棄されていると言われています。このような社会問題を、環境と福祉の両面で解決できるフードバンクは、様々な連携関係の中で成り立っています。当団体もみやぎ生活協同組合の支援活動の一環として、2010年からフードバンクのための事務局職員を、1名派遣して頂くなど、様々な支援を頂きながら活動しています。

団体活動停止

AGAINのメンバーと連携団体の皆さん

AGAINのメンバーと連携団体の皆さん

震災発生時には、事務所が仙台市市民活動サポートセンター内にありました。施設も安全確認や停電のため事務所スペースが使用できない状況となり、専任の有給スタッフもおらず、各役員も本業を抱えながら団体運営を行っていた中で、実質的な団体としての活動は実行不可能になってしまいました。
しかし各自の本業の中で、あがいんのネットワークを活用する形で支援活動を再開させました。3月12日の深夜、運良く電気が復旧し、いつまた停電になるか分からない状況の中、全国のフードバンクへ向けて支援を要請する一通のメールを送りました。団体の状況や仙台の被災状況を伝えたそのメールに触発され、まずは東京でフードバンクを行うセカンドハーベスト・ジャパン(以下、2hj)が、翌々日から食品を届けて頂きました。2hjからあがいんへの物流ルートは急速に発展し、1週間後には、全国のフードバンクや市民から寄せられた食料を、2hjが全て東京でとりまとめ、被災地へ向けてピストン輸送するという、フードバンク独自の支援網が構築されていました。個人からの寄付は、全てシャットアウトされ、ガソリンも不足していた時期に、このような支援を実現できたことは、フードバンクの社会的なセーフティネットの重要性や可能性を知らしめるという意味で、大きな成果であったと思います。
ただ、先の状況により、せっかくのルートが出来ていながら、あがいんとして物資を受け入れる余裕がありません。そこで、連携団体の一つであるNPO法人ワンファミリー仙台が、仙台市役所近くに所有していた事務所を一時的に間借りし、そこに届けて頂きながら皆で一緒に配布活動を行いました。
5月に入り、もう1つの連携団体であるNPO法人未来環境福祉ネットワークが宮城野区蒲生に所有していた倉庫の1部を、ほぼ無償で間借りすることができ、最終的には事務所機能も含めて移転しました。事務所と倉庫が1体となり、機動性が高くなったことで、従来はお断りせざるを得なかった大量の食品を受け入れる事が出来、団体単独での支援活動も再開することができました。5月から7月末時点の仮集計では約16トンの食品を被災者支援のために提供しました。

これからが本番

事務局長の髙橋さん

事務局長の髙橋さん

10月には、東京で開催されたフードバンクシンポジウムで活動報告を行いました。このシンポジウムのテーマは「フードバンクによる震災支援の可能性と課題」。避難所から仮設住宅やみなし仮設への移住がほぼ終了し、今後は個々人の状況に合わせた支援活動が必要になってくる中で、フードバンクとして継続的かつ社会的自立まで含めた支援体制をどうやって整えていくか。それが今後の課題として、参加した全てのフードバンク団体から出された意見でした。
現在、このような長期的な支援体制の構築についての必要性は、ますます高まって来ています。震災直後にフードバンクが見せたパフォーマンスを、また別の次元で発揮していきたいです。これからが本番です。

NPO法人ふうどばんく東北AGAIN
〒983-0002
仙台市宮城野区蒲生二本木127-5
●TEL/022-388-8615
●FAX/022-388-8616
●E-mail info@foodbank.or.jp
●URL http://www.foodbank.or.jp