>トップページ
団体情報
地域気仙沼
団体名NPO法人森は海の恋人
代表者畠山 重篤
住所〒988-0527
宮城県気仙沼市唐桑町西舞根133-1
電話TEL:0226-31-2751
FAX:0226-31-2770
支援内容環境
NPOの活動報告

これからも海と共に生きる/NPO法人森は海の恋人

NPO法人森は海の恋人は、気仙沼市唐桑町西舞根を拠点として環境教育・森づくり・自然環境保全の活動に取り組んでいる団体です。「豊かな海は、豊かな森から生まれる」という概念から、1989年に理事長の畠山重篤さんが「牡蠣の森を慕う会」を発足し、気仙沼湾に流れ込む川の上流に植樹を始めたことが、設立のきっかけとなりました。その後も継続して活動を続け、毎年恒例となった植樹祭には、1000人を超える人々が集まるようになり、「森は海の恋人運動」として全国的にも広がっていったことから、2009年5月、NPO法人化しました

大津波発生から

1200人集まった植樹祭

1200人集まった植樹祭

東日本大震災の地震発生後、副理事長の畠山信さんは、船を津波被害から守る為、海に出ました。想像より遥かに大きな津波は船を襲い操縦不能になったため、船を捨て、命からがら大島に泳ぎ着き、そのまま避難しました。「今考えると、船に乗り沖へ出るよりも、もっと他にやるべきことがあったと思います。なんとか3月14日に自宅へ戻ることができましたが、自宅、NPO法人事務所は全壊、知り合いや身内も津波で犠牲になっていました。」と畠山信さん。
その後は、物資の提供や炊き出しなどを行う支援団体が多く訪れるようになり、被災者と支援団体を繋ぐ役割を担うようになりました。その結果、被災者が今必要なことを適切に支援団体へ情報提供し、細かなニーズにこたえられるような支援を行えました。これは団体の支援が重なり合わないように、情報共有の場として、唐桑地区の支援団体の会議を定期的に設けることでより一層効果が出ました。

被災者と支援者の立場から

副理事長の畠山信さん

副理事長の畠山信さん

地元とのつながりが強く、全国的にも知られている森は海の恋人は、被災者でもあり支援団体でもある為、信頼も厚く、多くの団体と共に支援活動を行っています。その1つが気仙沼湾の水質や海底の調査です。東京大学や京都大学、首都大学から研究者ボランティアを招いて、津波後の海の生物や環境の変化を毎月継続的に調査しています。調査を開始した5月は、ヘドロが沈み、海の中の生物は死滅したかの様でしたが、徐々に生き物も増えて震災前の状況に戻って来ているという結果が出ています。今後も調査を通じて、水産業の復興を支援していく予定です。
また、6月には唐桑町にある九九鳴き浜の海岸清掃を支援団体やボランティアの力を借りて行いました。その結果、砂浜一面に広がっていたがれきは撤去され、天然記念物にも指定されているきれいな砂浜を取り戻すことができました。そして、6月5日には植樹祭も行うことができました。参加者は1200名以上。「今年は開催出来ないかもしれないとも思いましたが、本当に多くの方々の支えがあり、植樹祭を行えました。」と畠山信さん。7月、8月には被災した子どもを対象にしたサマーキャンプを開催し、遊び場の少ない子どもたちと川遊びやツリークライミングを行い、ストレス発散の場となりました。
こういった活動と共に、畠山重篤さんと畠山信さんは全国各地で行われる講演会等にも呼ばれ、被災地の現状を伝えています。
しかし、多くの団体や企業から協働や助成金、支援の相談を受ける信さんは「支援を受けたい側と支援をしたい側でズレが生じてきています。」と言います。多くの支援を組み合わせれば地域の再生に必ず繋がることになりますが、支援を提供する側は団体名や企業名を前面に出すことが条件のところもあり、組み合わせることは難しいのが現状です。同じ目的を持って、被災者の側に立って協力できる団体と復興支援に取り組んでいく必要があります。
1月16日から、企業から支援を受け新たな事務所で活動している森は海の恋人。今後も、環境保全や環境教育に力を入れていく中、団体の目的でもある「自然とのつながりを持った人づくり」に向かって、震災後の自然環境を活かした継続性のあるまちづくりへの取り組みも担っていきます。

NPO法人森は海の恋人
〒988‐0527
宮城県気仙沼市唐桑町西舞根133-1
●TEL/0226-31-2751
●FAX/0226-31-2770
●E-mail info@mori-umi.org
●URL http://www.mori-umi.org