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団体情報
地域大河原
団体名NPO法人ほっとあい
代表者渡辺典子
住所〒989-1241
柴田郡大河原町字町279番地1
電話TEL:0224-52-8555
FAX:0224-52-8557
支援内容高齢者・障がい者・地域づくり
NPOの活動報告

NPOと協働で山元町の支援を続ける/NPO法人ほっとあい

ほっとあいは、大河原町で高齢者ための介護保険事業や移動支援・宅老・サロンなどのほか、障がい者のための自立支援事業や軽度生活支援・一時預かりなど、多岐にわたる福祉事業を行っています。

『おしゃべりサロンほっとあい』で

『おしゃべりサロンほっとあい』で

3月11日の発災時は利用者が10名以上いましたが、年2回実施する緊急地震訓練の経験が生かされ、スタッフが落ち着いて対応したため、大きな混乱はありませんでした。幸い建物に被害がなかったことから、スタッフは早速水や灯りの確保、在宅利用者宅の確認、利用者家族への連絡などに奔走しました。
その夜は利用者4名が施設に泊まることになり、スタッフとボランティア合わせて3名が宿泊して対応しました。翌日以降もライフラインが途絶え、ガソリンも不足する中、先達からの知恵を生かし、訪問介護もスタッフが自転車で利用者宅に向かい、対応するなど工夫をし、できるだけ通常の流れを保つことを心がけ、事業を継続しました。「不便を強いられ工夫が必要でしたが、それをマイナスととらえるのではなく、様々な業務の見直しの機会ととらえ、改善につながるように、スタッフと協力しながら努めました」と代表の渡辺典子理事長。4月4日に送迎を再開し、通常業務に戻りました。

日頃の付き合いを大事にして

音楽やおせち作りを楽しむ

音楽やおせち作りを楽しむ

3月末から沿岸の被災地の支援に動き出しました。以前から研修などで交流のあった、山元町の渡部孝雄さんは、地域の高齢者が気軽に立ち寄れる居場所(コミュニティサロン)を作るため、3月5日に団体「ふれあいの四季」を立ち上げたばかりでした。その団体の被災状況が心配で問い合わせたところ、居場所となるはずだった場所が津波で流されたことがわかりました。そこで一緒にサロンを開こう!と提案し、『移動ふれあい居場所』を協働で開催することに。
まずは山元町内の避難所に出向き、カフェを開きながら、被災者の生活相談や、被災児童の学習支援をおこない、その後仮設住宅に移ってからは、毎週日曜日に『移動ふれあい居場所』を開催。現在はふれあいの四季が担っています。
一方、大河原町のほっとあいでは毎週土曜日開いている『おしゃべりサロンほっとあい』に山元町の被災者を招き、ほっとあい利用者たちと交流する取り組みをしています。この『おしゃべりサロンほっとあい』は地域住民が誰でも参加できるサロンで、毎週さまざまな催しを行っています。12月17日の『おせち作り』には、5名の被災者の方が参加しました。わいわいおしゃべりをしながら、煮しめ、田作り、錦たまごなど6品を作り、最後には全員で味わいました。参加した被災者の方は「仮設住宅で独りでいるので、こうして色々な方とおしゃべりできまたぜひ参加したい」など皆さん楽しんでいました。サロンにはふれあいの四季の渡部さんが送迎を行っていますが「車が無くて仮設住宅に籠りがちなので、送り迎えをしてもらって参加できるのはうれしい」と好評で、今後も続ける予定です。

大切なのは人の絆

代表の渡辺典子さん

代表の渡辺典子さん

両団体では、被災者は近い将来、仮設住宅を出て自立の道を歩むこともあり、物資や場の提供だけにとどまらず、被災者から直接話を聞き、仮設住宅の代表の方たちと話し合いながら、個別の課題解決や自立に向けた支援を重点的に取り組んでいます。
渡辺さんは、「今回の震災を経て多くの方は、自分にとって大切なものは、モノやお金以上に、傍に誰かがいてくれること、思いやり、仲間など、『人と人との繋がり』だということに気付かされたと思います。『困っている人を助ける』『お互いに助け合う』など、震災という大きな大きな犠牲の上に皆が学び実践した、この絆を途切れることなく、これからも繋いでいけるよう、心の支援をつづけたいと思います」と強く語りました。

NPO法人 ほっとあい
〒989-1241
柴田郡大河原町字町279番地1
●TEL/0224-52-8555
●FAX/0224-52-8557
●E-mail hoti@dream.ocn.ne.jp
●URL http://www13.ocn.ne.jp/̃hoteye/