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団体情報
地域仙台
団体名仙台傾聴の会
代表者森山英子
住所〒981-1101
仙台市太白区四郎丸神明45
電話TEL:022-343-9705
FAX:同上
支援内容福祉・地域づくり
NPOの活動報告

一歩前へ 進むために/仙台傾聴の会

仙台傾聴の会は、地域住民の方々の心に寄り添い、悩みや不安に耳を傾け、心の安らぎを得た生活をおくれるようにと、2008年に仙台市で設立されました。「話したい」という市民に寄り添いながら、無料の傾聴サロンを毎月開催するほか、高齢者施設等への傾聴ボランティアの派遣、傾聴講座、養成講座の講師派遣を行っています。また、仙台、名取、岩沼市の地域包括支援センターや、社会福祉協議会からの依頼を受け、1人暮らしの住宅を訪問し、傾聴を行っています。

気持ちを打ち明けて

1人ひとりに寄り添って

1人ひとりに寄り添って

3月11日東日本大震災後、代表の森山英子さんは、「不安な気持ちを抱えている人がいる。そこで傾聴を行いたい」という思いから、被災地での傾聴活動を決めました。宮城県医師会からの要請もあり、3月21日から津波被害が大きかった名取市の文化会館、名取第一、第二中学校、増田西小学校、館腰小学校、その他仙台市、岩沼市合わせて10ヶ所の避難所に通い、傾聴活動を開始。5月上旬までに延べ500人の被災体験を聴きました。被災した皆さんからのお話を聞くなかで、避難所での一時的な傾聴活動ではなく、これからも継続的に行っていくことが必要だと実感しました。
箱塚桜仮設住宅が完成した、6月からは定期的に集会所で、被災した方の話を聞くお茶会を毎週金曜日に開催しています。自治会長さんの傾聴に対する理解もあって、避難所から仮設住宅への移行に合わせて、活動場所として集会所を借りることができました。現在は、箱塚屋敷仮設、あすと長町、パラソル喫茶、岩沼社協連携でも定期的に活動しています。
避難所で顔を合わせていたことで、仮設住宅に移ってからも訪れて来る人が多くいたと振り返ります。仮設住宅でのお茶会は、様々な団体が行っていますが、傾聴の会は専門的な技術を生かし、一生懸命聴かせて頂くことで、気持ちを吐き出し、心の整理をして一歩でも前へ進むきっかけになる場の提供と、自立へ向けての心の支援を目指しています。さらに場を提供することで、同じ場に集まった人同士のつながりが生まれ、新たなコミュニティ形成の一助になるのではないか、と考えています。実際に「こんなことをしたい」という機運が出ています。

お茶を飲みながら、語り合う

お茶を飲みながら、語り合う

12月19日、今年最後の箱塚屋敷のお茶会では、傾聴ボランティア7人に、15人程の参加者があり、思い思いに語り合いました。「傾聴は、皆さんの輪に入るよりは、1対1を意識しています。個別に向き合わなければ、不安な心は埋められないと思うのです。」と、代表の森山さん。
「ここに来れば話ができるし、知り合いにも会えるから、楽しみにしているの。今日もたくさん話ができました。また来年楽しみにしています。」と、参加した方も笑顔で話していました。

継続的支援を、これからも

震災後から、避難所や仮設住宅での活動が多くなり、人手が足りなくなっています。そこで、会ではボランティア養成講座を開き、地元の人が地元の言葉で寄り添い、継続的に関わってもらえるよう、人材育成にも力を入れています。
県外からも手伝いたいという声も多く寄せられましたが、心のケアは単発的なものではないため、県内で育成することを第一としています。

代表の森山英子さん

代表の森山英子さん

10月に仙台で開催した講座には、20人の定員に対し、50人以上の応募がありました。養成講座を経て、会の活動で実践を積み、経験を重ねながら自己研鑽していくため、大人数の受け入れが難しく、40人程の受入となりました。震災後から、何かできないかという気持ちを持った人が増え、これからの支援につながると期待しています。
今後は、仮設住宅の支援に加え、借り上げ住宅の人を対象とした名取交流センターづくりを、名取市、名取国際交流協会ともだちin名取と連携して行っていく予定です。
「震災直後から比べると、少しずつ明るくなり、話をしてくれる人が増えてきたと思われますが、まだまだ心の奥には負担があります。話をすることで少しでも気持ちが満たされるよう、これからも継続した傾聴の支援を続けていきます」と森山さんは語ってくれました。

仙台傾聴の会
〒981-1101
仙台市太白区四郎丸神明45
●TEL・FAX/022-343-9705
●E-mail moriyama-e@tulip.sannet.ne.jp
●傾聴相談ダイヤル080-3199-4481
(毎週火・木・土9:00~17:00)