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団体情報
地域石巻
団体名石巻復興支援ネットワーク
代表者兼子佳恵
住所〒986-0825
宮城県石巻市殻町12-18
石巻駅前ビル4階
電話TEL:0225-23-8588
FAX:同上
支援内容子ども・災害
NPOの活動報告

合言葉は「やっぺす」/石巻復興支援ネットワーク

石巻復興支援ネットワークは、石巻市で子どもの環境教育や子育て中の親を支援する活動をしていた任意団体「子どもと環境を考える会」が母体となり、震災後に「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト」(つなプロ)の協力を得て、5月に石巻復興支援ネットワークを立ち上げました。メンバーの12人は大半が地元のお母さんという構成で、地元の方々にも「やっぺす隊」の愛称で親しまれています。「やっぺす」という言葉は、一緒にやりましょうの意味で、「頑張ろう」や「頑張って」という言葉に、少々疲れてきた時期にやっぺすという地元の言葉を使って活動するようになりました。

震災発生時から空白の3日間

子どもが気軽に来れる事務所内

子どもが気軽に来れる事務所内

3月11日、代表の兼子佳恵さんは、中学3年生の息子さんと連絡が取れないまま一夜を過ごしました。息子さんは避難所で1泊し、腰まで水に浸かりながらなんとか帰宅。その第一声が「避難所に戻りたい。」でした。避難所の大変な状況を目の当たりにし、食料や毛布を持って戻り、助けたいという思いがあったのです。しかし、余震が続き、街中の海水も引いていない状況で、外に出すことは出来ませんでした。
海水が引いた3日後、息子さんは避難所に食料や毛布などを持って行きましたが、「なんでもっと早く行けなかったんだ。もっと早く行きたかった。」と言いました。この息子さんの言葉が兼子さんの背中を押し、石巻復興支援ネットワークの活動の糧になっています。「この空白の3日間を埋めることはできないですが、目の前にある沢山の問題を1つでも解決していきたいと活動をしています。」と兼子さんは言います。
その後は子どもの居場所づくりの支援を行うと共に、石巻市には多くの外部団体や企業が訪れて来ていたためマッチングやコーディネートを行っていました。震災後に1000回以上の名刺交換をし、多くの団体や企業を繋げています。また、石巻の中高生と阪神淡路大震災の被災地である神戸の学生交流や、震災後石巻市の中高生が中心となって活動している団体We make Ishinomaki (WMI)の10000本ミサンガ作りの支援を行うなど、子供の活動支援を継続して行っています。

仮設住宅でコミュニティーづくり

代表の兼子佳恵さん

代表の兼子佳恵さん

8月からは石巻市開成地区の仮設住宅1150世帯のコミュニティー形成の支援を継続して実施しています。「ただイベントを開催することだけが目的ではなく、年齢や男女に関わらず、参加者に偏りが無くなるように心がけています。」と兼子さん。仮設住宅の集会場では、お茶会やミニ居酒屋、将棋やカラオケ、縁台や物置づくり、手芸やメイク、詩吟やヨガ教室などを開催しています。イベントを行うことで孤独死や自殺の予防にもつながり、「参加者が普通の生活に戻っていけるように自立を促す形を取りながら行っています。」と事務局長の渡部慶太さんは言います。
また、集会場での様々な教室も「やってあげる」「やってもらう」ということではなく、一緒にやることで、徐々に住民自らがイベントを企画・運営ができるようにサポートしています。

復興支援ソング「やっぺす♡石巻」

石巻復興支援ネットワークでは、神戸市のシンガーソングライターの石田裕之さんと共同で制作した復興支援ソング「やっぺす♡石巻」のCDを販売しています。この曲は、震災から少しずつ前に向かって進んでいる被災者の姿を描いています。「忘れないでね  みんなまだはじまったばかりです いつか元気を返せる日まで 今日も笑顔でやっぺす」という歌詞の通り、石巻復興支援ネットワークは、笑顔で住民と一緒に活動し、地元の団体として長期的に支援を行っていきます。

石巻復興支援ネットワーク
〒986‐0825
宮城県石巻市穀町12-18 石巻駅前ビル4階
●TEL・FAX/0225-23-8588
●E-mail yappe.ishinomaki@gmail.com
●URL http://yappesu.jimdo.com/