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団体情報
地域気仙沼
団体名NPO法人生活支援プロジェクトK
代表者阿部 正孝
住所〒988-0234
気仙沼市長磯原ノ沢130-7
「はしかみ交流広場」
支援内容福祉・生活支援
NPOの活動報告

主役は地元住民 生きて活動することへの支援/NPO法人生活支援プロジェクトK

気仙沼市の被災地で、被災者の生活支援の活動をしていた保健福祉関係者達が、長期的に心身のケアや生活相談を行えるような地域のサポートセンターが必要と考え、気仙沼市内の保健福祉関係者が中心となって生活支援プロジェクトK(以下、プロジェクトK)を立ち上げました。4月から準備を始め8月20日に設立総会を行い、2月に特定非営利活動法人に認証されました。設立したのはケアマネージャーや社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等で3名の常勤スタッフもそれぞれ資格を持って活動しています。

NGOと協力して

はしかみ交流広場内で手仕事プロジェクト

はしかみ交流広場内で手仕事プロジェクト

プロジェクトKの設立や事務所の開設については認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会が協力しました。シェアは1983年から国際保健NGOとして、 いのちを守る人を育てる 保健医療支援活動を、タイやカンボジア、南アフリカ、日本等で進めています。東日本大震災後は気仙沼の在宅避難者を中心に巡回訪問や安否確認、健
康相談を行ってきました。そんな中、プロジェクトKの副代表理事で地元の福祉専門職の小松治さんと出会いました。
「外部からくる緊急支援と地元のヘルスケアサービスがリンクしないと地元が復興しない。」と小松さん。緊急時、支援物資の医療品はとても重宝されました。しかし、地元の医療会社が再建してからも支援物資が継続していくと、いつまでたっても地元が再建していきません。
また、支援活動を継続的に行っていけるのは地元の団体です。地元のしかも当事者だからこそ分かることが多くあります。プロジェクトKを立ち上げた方たちの中にも被害を受け仮設住宅で暮らしている人もいます。小松さんもその1人で「気仙沼には長期的に心身のケアや生活相談を行えるような地域のサポートセンターが必要と考えました。」と言っています。これらの声に賛同したシェアが協力団体として現在もバックアップをしています。NGOが協力して地元のNPOが立ち上がったという形は、今後の地域支援に大きく貢献していきます。

仮設住宅で健康相談

事務局長の村上嘉子さんと副代表理事の小松治さん

事務局長の村上嘉子さんと副代表理事の小松治さん

プロジェクトKの活動拠点は気仙沼市階上地区の土地に設置されたトレーラーハウスです。ここは「はしかみ交流広場」と名付けられ、地元の方々のコミュニケーションの場として活用されています。普段は9時〜17時まで「なんでも相談」を実施し、健康のことや日常生活で困っていることなどの相談を保健師や看護師、社会福祉士のスタッフが対応しています。「介護保険や在宅医療についてだけではなく、ペットについてや家族についてまで様々な相談が入ります。必要に応じて専門機関や他の団体につないでいますが、1番大事なことは話をしっかりと聞くことだと思います。」と事務局長の村上嘉子さん。
また、仮設住宅のお茶会に参加し、血圧測定などの健康チャックや健康相談を行っていますが、音楽イベントや防災訓練、芋煮会などでも健康相談ブースを設置しています。気軽に健康相談をして病気の予防や早期発見をしていくことは、震災後、心身ともに
疲れている地域住民にとって大切なことです。この他にも、集会場のない仮設住宅住民にはしかみ交流広場を貸出したり、地域のサークル活動や様々な支援団体へ貸出すなど、サポートしています。
8月28日にオープンしてから200人以上の方と接してきた村上さんは、「一言で生活支援と言ってもとても幅が広いです。その時期その時期によっても支援は変わりますし、一人ひとりの生活スタイルや震災からの立ち直り方も様々なので、一人ひとり丁寧に対応していくことを心がけています。」と話しています。
「地域の方が何を求めているかということと、求めていることを支援しても良いか、ということを考え活動しています。」と小松さん。今後は在宅被災者の方々への支援も行っていく予定です。プロジェクトK は今後も長期的に、地域に、そして人に寄り添って、生活の支援をしていきます。

NPO法人生活支援プロジェクトK
〒988‐0234
気仙沼市長磯原ノ沢130-7
「はしかみ交流広場」
●TEL:090‐4076‐5071
●E-mail ssprojectk@yahoo.co.jp
●URL http://blog.canpan.info/sspk