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団体情報
地域岩沼
団体名NPO法人ホームひなたぼっこ
代表者布田幸子
住所〒989-2445
岩沼市桑原2丁目1-6
電話TEL:0223-24-0674
FAX:0223-24-0694
支援内容高齢者・子ども・地域づくり
NPOの活動報告

常に寄り添う気持ちを持って/NPO法人ホームひなたぼっこ

ホームひなたぼっこ

ホームひなたぼっこ

人口4万3000人余りの岩沼市は、仙台市の南17.6kmに位置し、南市境には阿武隈川が流れ、国道4号と6号の合流点があり、更には、宮城の空の玄関である仙台空港が所在しています。この岩沼市も太平洋岸沿いは、大きな津波の被害を受けました。特に、仙台空港では、滑走路の飛行機が津波に浮き、空港ビルは、大津波のために1階の天井まで水が達し、大量の泥やがれきが流れこみました。利用客や地域住民が一時孤立状態となり、隣接する駐車場は、何台もの車が折り重なるなど、沿岸部は壊滅的な被害を受けました。この震災で、岩沼市民183人が死者・行方不明者となっています。内陸部は被害が少なかったことで、より被害の大きかった人々への支援活動へ動いています。

地域に根づいた活動を

ゆっくり話をしながら

ゆっくり話をしながら

託児事業、通所介護事業を行っている、NPO法人ホームひなたぼっこは、平成11年に開所し、現在は地域交流サロンや、障がいを持った児童のディサービスも行っています。
赤ちゃんからお年寄りまで1つ屋根の下、スタッフや地域の方々と助け合い、支えあいながら、多世代交流の場として、常に寄り添う気持ちで活動することを心がけています。震災では、岩沼市中心部に位置していたため施設の被害も比較的少なく、利用者の方々、スタッフも無事でした。
震災後、県内で家庭の延長線上を意識した宅老所を運営する団体のネットワーク団体、NPO法人みやぎ宅老連絡会事務局と連携し、事業所に寄せられた支援物資を被災した団体につなぐ窓口となりました。連携することで、今何が必要とされているか、情報を共有し、自分たちにできることを素早く行動に移すことができました。また、物資を提供するだけでなく、同じデイサービス事業を営むNPO法人団体へ赴き、施設内の清掃や家具修理などのサポートをしました。
「そんな大それたことだなんて思っていないんです。ただのお手伝いです。だって同じ活動を行っている仲間でしょう。」と話すひなたぼっこ代表の布田幸子さん。
震災後、被害が少なかった事業所は、自宅への帰宅が困難な方や、介護・保育を必要とする避難所からの受入対応もしました。そして不安を抱えた利用者さんや、そのご家族に声がけし、以前のように利用してもらえる場をつくり、お互いが支えあい活動を続けています

みんなでゆったり、のんびり

代表の布田幸子さん

代表の布田幸子さん

布田さんは、自らの託児事業、通所介護事業活動を続けながら、避難所から仮設住宅へ移っていく過程をみて、これからは仮設住宅での活動も必要なのではないか、と感じるようになりました。それは、今までとこれからとで必要とされるものが違ってきたと感じたこと、そして多くの支援団体が入っているとはいえ、今動ける地元の自分たちが何かできないかなと考えたためです。
周囲の方々と相談しあい、9月から仮設住宅での「みんなのおしゃべりサロンお茶っこ」を開始しました。地域ボランティアの協力により、音楽会やマジックショー、読み聞かせを楽しみ、温かな昼食をみんなでおしゃべりしながら囲みます。そして手遊びやゲームで笑いあい、健康体操で体をほぐし、室内は参加者の元気な歌声、笑い声であふれます。そんなふうに過ごしながら、日頃のストレスが少しでも和らぐように活動しています。
お茶っこは小さな子どもさんからお年寄りの方まで、岩沼市の仮設住宅を利用している方であれば、どなたでも参加することができます。参加費100円、軽食費100円を毎回積み立てていき、みんなでバス遠足へ行こう!というのが当面の目標です。
「周囲の方々と協力しあいながら、今私達ができることを一生懸命していきたい。活動が増えたというわけではなくて、必要性が出てきたので活動に移したような形ですね。」と布田さん。
これからも地域に根差し、周囲とのつながりを大切にした活動を継続していきます。

NPO法人ホームひなたぼっこ
【事務局】
〒989-2445
岩沼市桑原2丁目1-6
●TEL/0223-24-0674
●FAX/0223-24-0694
●E-mail home_hinatabocco@tenor.ocn.ne.jp