– 体験先 – NPO法人萌友

今回、私がNPO法人萌友のボランティアに参加した理由は、ある日ホームレスが現在すごく減っているというサイトを見て、現在はどのような暮らしをしているのか直接触れ合って体験してみたいと思ったからです。

ボランティア1日目は、路上生活をしている人達への理解を深める勉強会が開かれました。勉強会では、主に路上生活者になってしまった原因や、このボランティアが行っている活動についての話を聞きました。中でもとても印象に残っているのが2つあります。1つ目は、路上生活(ホームレス)をしている人たちを女性でも男性でも「おっちゃん」と読んでいることです。2つ目は、路上生活をしている人は虐待、飲酒などによる精神疾患を患っている人が多く、社会への復帰が難しい状況にあることで、とにかくコミュニケーションをとることが大事だということです。

ボランティア2日目は、おっちゃん達と食事会などを行いました。食事会の後に、おっちゃん達に服を配布し、その時におっちゃん達と話す機会がありました。勉強会で教わった知識はあるもののいきなり話すとなると不安で緊張していたけど「このズボンどう?」などおっちゃん達の方から明るく話しかけてくれたので、楽しくコミュニケーションをとることが出来ました。

ボランティア3日目は、2日目と同じく食事会を行いました。3日目ではおっちゃん達とのコミュニケーションだけでなく、料理をしながらボランティアの方々や同じ夏ボラに参加していた高校生とも沢山話せました。また料理を作っている間、おっちゃん達に料理を提供している時、片付けている時、行うこと全てがとても楽しくとてもやりがいを感じ有意義な一日となりました。

おっちゃん達の現状を知りたくて応募したボランティアでしたが、正直自分の頭の中には「ホームレスは話しかけたら何をされるか分からない」という偏見や差別がありました。しかしこのボランティアに参加したあと、自分の頭の中にあるホームレスのイメージがまるで違うものに変わりました。ボランティアに参加する前の自分のような考えを持っている人は少なからずいると思います。そのような考えを持っている人達におっちゃん達は自分と同じ人間で、壁を作るなんておかしいと周りに教えたいと強く感じました。また、おっちゃん達に対してだけでなく、黒人に対する差別や障害者に対する差別など現代には様々な「差別」が存在します。なかなか無くならない難しい問題なのはわかっているけれど、将来差別が無くなるような何かをしたいなと思いました。

このような大きいボランティアに参加したのは小学生以来でとても不安が大きかったのですが、関わる人皆が面白くて優しくて非常に良い経験になりました。

(A.Fさん)