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団体情報
浦戸アイランド倶楽部
〒985-0002
宮城県塩竈市海岸通226-5 A-6
TEL:022-781-6522
FAX:022-781-6523
E-mail:shiogama15urato@alpha.ocn.ne.jp
URL:http://www.urato.org
NPOの活動報告

「農」から浦戸の魅力を発信/浦戸アイランド倶楽部

 日本三景松島湾内にある浦戸諸島は津波で大きな被害を被りました。その浦戸諸島の1つ、寒風沢島を中心に活動をしているのがNPO法人浦戸アイランド倶楽部(以下、浦戸アイランド倶楽部)です。
 浦戸アイランド倶楽部は2006年に設立され、以来『浦戸諸島の魅力を活かした塩竃のブランド作り』を目的に活動しています。寒風沢島は農地が少ない塩竃市内で唯一米を生産している地域。浦戸アイランド倶楽部はそこに目をつけ、寒風沢島の休耕田を借り受け、米作りを通して一般の方を対象とした農業体験を実施したり、米から純米酒を作ったりしながら地域に貢献してきました。
 しかし、津波で寒風沢島の田んぼも浸水。田にはがれきが散乱し、除塩も必要な状態でした。そこで浦戸アイランド倶楽部はボランティアの力を借り、がれきを撤去し農地を整備しました。また、大崎市のNPO法人田んぼの協力を得て、江戸時代から続く自然農法「ふゆみずたんぼ」を導入。この冬の間田んぼに水を張る農法によって、田んぼ内の生物・微生物が活性化し自然と塩分濃度も下がりました。
 昨年、復活した田んぼで無農薬無施肥の稲を育て、ササニシキを収穫することができました。
 今後の事業としては、「田舎暮らし」と「楽しむ農業」を体験する農業研修や島民以外にも週末農業できる市民農園なども考えています。まずは往来人口を増やし島の持続可能性につながれば、との思いです。
 「島の人たちは先祖代々の田が蘇っていくことを喜んでいます。農業もそうですが、今、眠っている島の資産を活用して島が持続できるよう、未来に向けて一歩ずつ進んでいきます」と理事長の大津晃一さんは話しました。