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団体情報
浦戸福祉会
〒985-0192
宮城県塩竈市浦戸桂島字庵寺34
TEL:022-355-2677
FAX:022-355-2677
E-mail:urato@gaku-com.jp
NPOの活動報告

島をまたいだ高齢者支援/浦戸福祉会

 松島湾に位置する浦戸諸島は、桂島、野々島、寒風沢島、朴島からなります。NPO法人浦戸福祉会(以下、浦戸福祉会)はその中の桂島に拠点を置き活動しています。震災前は観光ガイドや諸島内の高齢者のための介護予防事業を行っていました。
 震災時は本土と浦戸諸島を結ぶ市営汽船が再開した翌日の3月27日から桂島に入り、行政や自衛隊が拾いきれない島民のニーズを拾い、支援してきました。4月には塩竃とその周辺地区の支援団体を結ぶ「宮城・塩竃地区復興支援ネットワーク」の運営主幹団体となり、5月には桂島に「うらとボランティアセンターZERO」を立ち上げ、ボランティアセンターがなかった浦戸諸島にボランティアの力を呼び込みました。
 すでに物資支援のニーズがひと段落している現在では、浦戸諸島が掲げる「観光の島」作りのためのボランティアも行っています。
 「県外からのボランティアさんは畑作業などをすると、その成長を見るため、再度観光で島を訪れてくれます」と代表理事の中井豊さんは言います。
 浦戸福祉会では、今後は諸島をまたがる高齢者サービス事業を行っていきます。民間からの各種助成を頂きながら、ボランティアによる田畑再生のほか、各島での高齢者向けサロン開催、孤立防止のための見回りや、買い物支援・移動支援などの体制整備と運営を行いました。4島で事業を展開するため、船も購入し、中井さんみずから船舶免許も取っています。
 現在はさらなる介護サービスの充実のため島民と協力して活動しており、元々高齢化率が高く不便な離島において、少しでも島民の皆様が安心して住み続けられるお手伝いを継続して行いたいと考えています。