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団体情報
仙台グリーフケア研究会
〒981-0811
宮城県仙台市青葉区一番町4-1-3 仙台市市民活動サポートセンター内 No85
TEL:070-5548-2186
E-mail:griefoffice@gmail.com
URL:http://www.sendai-griefcare.org/
NPOの活動報告

自分を語ることで前へ進もう/仙台グリーフケア研究会

 かけがえのない人を亡くした方は、日常生活の中ではなかなかその深い悲しみや自責の念といった感情を表すことができません。仙台グリーフケア研究会は2005年に設立され、2006年から自死や事故死、病死などで大切な人を亡くした遺族がお互いに語り合う場「わかちあいの会」を開催してきました。また、2010年からは遺児のグリーフ(深い悲しみ)をケアする「ワンデイプログラム」も実施してきました。
 「自分自身を語るということは、自分の感情に気づき、亡くなった人との関係性を見直し、つらい出来事に向かい合う第一歩となります」と医師でもある代表の滑川明男さんは言います。わかちあいの会、ワンデイプログラムでは、同じような喪失体験をした仲間と一緒にその一歩を踏み出すことができます。
 震災前は2か月に1回の開催だったわかちあいの会は、震災後の5月以降、毎月1回の開催となりました。また、現在では仙台のほか、石巻、気仙沼、岩沼にも活動の輪を広げています。
 日本中が復興へ向けて動いています。しかし、震災で大切な人を亡くした方はそう簡単に復興という言葉を受け入れられません。前を向こうと思えば、亡くなった人がもう帰ってこないという現実と直面せざるを得ないからです。
 心のサポートは息の長い活動が必要です。仙台グリーフケア研究会では、前述のわかちあいの会のほか、メールや電話による相談窓口も設けて、広く震災遺族に対応しています。また、サポート体制を充実させるために、わかちあいの会の進行役となるファシリテーターの養成講座も開催し、必要な心構えやスキルも学んでもらっています。
 これからも人々とのつながりを信じて、遺族の方々の心のサポートを継続していきます。(ワンデイプログラムは、2013年度より、NPO法人子どもグリーフサポートステーションにバトンタッチされます。)