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団体情報
つむぎの会
〒981-0902
宮城県仙台市青葉区北根1-13-1-1803
TEL:022-717-5066
FAX:022-717-5066
E-mail:x25c6e@bma.biglobe.ne.jp
URL:http://www.tsumuginokai.com
NPOの活動報告

遺族同士で支え合うために/つむぎの会

 つむぎの会は、震災で子どもを亡くした親同士が、悲しみや辛さを分かち合い、ともに支え合うための場を県内各地で開いています。
 会の代表の田中幸子さんは自死遺族の自助グループ『藍の会』の代表でもあります。長男の死で苦しんだ経験から7年前に藍の会を立ち上げ、以来自死遺族には藍の会、子どもを亡くした親にはつむぎの会として、遺族同士の語らいの場の提供やメール・電話による相談を受け付けてきました。
 震災後、しばらくは被災地での活動はしていませんでした。藍の会、つむぎの会は自助グループであり、被災者支援とは一線を画す、という思いがあったからです。しかし、震災で殉職した警察官の息子を持つ石巻の母親からの相談で心が動きました。また、被災地で活動する1部の団体による「心のケア」によって、逆に悩みを抱えてしまう遺族がいたことも気がかりでした。
 こうしてつむぎの会として震災で子どもを亡くした遺族への支援を始めることになりました。2011年6月の仙台市での開催を皮切りに、石巻市、気仙沼市でも毎月1回、また岩沼市では不定期で会が開催されてきました。
 仙台以外の被災地ではそれぞれ支部を立ち上げています。しかし、昨年4月には石巻の支部が独立しており、今年の4月には岩沼の支部が独立する予定です。いずれ気仙沼の支部も独立させる構想。
 「今後自分は各地の会の側面支援に回ったほうがよいと思います」と田中さん。地域ごとの遺族による新しいコミュニティの創造を期待しています。
 つむぎの会では『悲しみは愛』と言います。愛が深ければこそ、悲しみも深くなるのです。「遺族の方にはその悲しみとともに少しでも元気に生きてほしいと思います」と田中さんは言いました。