>トップページ
団体情報
ふうどばんく東北AGAIN
〒982-0003
宮城県仙台市太白区郡山5-6-2
TEL:070-6494-7044
FAX:022-774-1410
E-mail:info@foodbank.or.jp
URL:http://www.foodbank.or.jp
NPOの活動報告

食によるセーフティネット構築に向けて/ふうどばんく東北AGAIN

 リーマンショック以降、相対的貧困状態の方が2000万人を超える一方、毎年500万〜900万トンの食品が品質に問題がなく、まだ食べられる状態で廃棄されています。
 フードバンクとは、そのような食品を企業・農家・個人などから寄付してもらい、無償で福祉施設や生活困窮者支援団体へ届ける活動のことを言います。NPO法人ふうどばんく東北AGAIN(以下、あがいん)は東北初のフードバンク団体として2008年に設立されました。
 震災時は東北の物流が寸断されたなか、東京のフードバンク団体セカンドハーベスト・ジャパンなどの協力を得て、全国からの食料・物資・車両等を届けてもらい緊急支援活動を行いました。
 現在は食品提供の対象を「被災者」から「被災をきっかけとした生活困窮者」へとシフトし活動を行っています。
 一般社団法人パーソナルサポートセンターが厚生労働省から委託を受けて、昨年2月〜3月に仮設住宅入居者に対して実施した調査報告によると、震災前と比較して年間平均所得が30万円減少し、被災後の所得が生活保護水準の世帯の割合は、プレハブ仮設住宅は38%(戸数約1400世帯)、みなし仮設住宅が28%(戸数約8300世帯)でした。上記調査結果を踏まえると、仮設住宅が閉鎖され始めた時点で、多くの生活困窮世帯が発生することが予想されます。
 あがいんは、このような状況に対応するため、従来の福祉施設や支援団体への食品提供の他、生活支援を実施している団体と連携した、世帯向けの食品パッケージの送付を行っており、今年度で提供世帯数は500を超えました。食品を活用しながら、貧困状態を脱却できるセーフティネットの構築が目標です。