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団体情報
名取ハマボウフウの会
〒981-1213
宮城県名取市閖上字仏文寺45-1
TEL:022-385-2345
FAX:022-385-2345
E-mail:konno1942@gmail.com
URL:http://www.geocities.jp/bouhukko/
NPOの活動報告

ハマボウフウのようにへこたれず/名取ハマボウフウの会

 宮城県の絶滅危惧種に指定され、名取市閖上海岸でもすでに絶滅したと考えられていた海浜植物「ハマボウフウ」が2000年に発見されました。名取ハマボウフウの会(以下、ハマボウフウの会)では、以降ハマボウフウを再び浜に群生させようと環境保全活動を行ってきました。
 2011年3月、閖上地区を9メートルの津波が襲います。ハマボウフウの会のメンバーのうち7名が犠牲になり、浜も土砂やがれきで埋まりました。
 ハマボウフウ保護区も壊滅かと思いましたが、海岸には泥を被りながらも芽を出したハマボウフウの姿がありました。
 「『ここにいるよ』と言わんばかり。自然の回復力と生命力の強さに感動しました」と現代表の今野義正さんは当時を振り返ります。
 2011年6月には全国の海辺環境保全活動団体が集う「ふるさと海辺フォーラム」を名取市内で開催しました。閖上の現状を報告するとともに保護区の看板を建て直し、畑で育てていたハマボウフウの若苗を保護区内に移植しています。
 昨年四月には、浜松の環境NPO、サンクチュアリジャパンの支援のもと、新たな看板の設置、「幸せの黄色いハンカチ」を保護区を示すロープに取りつけました。6月には2回目の「ふるさと海辺フォーラム」も開催しました。
 現在、閖上では高さ7.2メートルの海岸堤防を国交省が造成中です。そのため、会としての活動は、月に1度、海浜植物の調査を行うにとどまっています。ただ、今春には昨年11月に畑に植えた種が芽吹くので、保護区への移植は行うつもりです。
 メンバーの高齢化が進み、実際に活動する人員は少なく、先の長い地味な活動でもありますが、閖上の海辺環境回復のため、精一杯頑張っていきたいと考えています。