NPO法人川崎町の資源をいかす会は、100年後の川崎町のエネルギーの100%自給を目指し、里山、水、食など川崎町の資源を守り、次世代につなぐ活動をしている団体です。

 今回宮城地区で取り組む「SAVE JAPAN2025-2026*¹」では、森林率80%を超える川崎町のナラ枯れを予防し・再拡大を防ぐため市民参加型の取り組みを行っています。今回は事務局スタッフがいかす会の皆さんが取り組む里山での「萌芽更新」の現場を見学させていただきました。

 今日本の里山が置かれている状況は、この60年で大きく変化しました。昔ながらの生活様式では、里山から生み出される薪が貴重な資源でしたが、生活が近代化するにつれ、山に入る人が減り、荒廃や老木が目立つようになってきました。25年周期で人が適度に木を伐採し、萌芽更新で再生循環を促すとナラ枯れが起こりにくいと言われているそうです。

▲数年前にナラ枯れが起こった里山。今は萌芽更新によりナラ枯れもなく、若返りつつある。

 この日は、いかす会の「薪ストーブの会」の皆さんが、古くなったコナラを伐採する作業を行いました。川崎町以外からも多くの会員が参加しており、この日は仙台市のメンバーの方が多かったそうです。自分たちが使う薪を調達しご自宅でエネルギーとして活用しながら、里山の再生に貢献しています。

数年前に伐採した切株の横からは新芽が生え、紅葉していました。

 今後のSAVE JAPANの取組では、このナラ枯れの被害木特定と再拡大の予防、そしてより多くの方に里山とナラ枯れの現状について知っていただき、市民参加の力で里山を見守っていくしくみを作っていきます。ぜひ発信を楽しみにお待ちください🎵


*1:SAVE JAPANプロジェクト2025-2026
SAVE JAPAN プロジェクトとは、NPOと地域の皆さまと、損保ジャパンが一緒になって、全国各地で「いきものが住みやすい環境づくり」を行うプロジェクトです。

お客さまにWeb約款(*1)をご選択いただくことにより寄付を行い、地域の環境団体やNPO支援センター、日本NPOセンターと協働で市民参加型の屋外イベントを開催します。地域みんなで参加できるイベントを目指します。
https://savejapan-pj.net/sj2025/about/