8月5日から隔週の3日間、高校生2人が杜の伝言板ゆるるで夏ボラ体験を行いました。

NPOでのボランティアは初めてという2人でしたが、1・2日目で宮城県内のNPO団体に関する知識を増やし、pop作りなどを通して情報収集・発信の方法を学びました。体験最終日には、取材に挑戦し「NPOで活動する方の声や想いを直接聞く」という体験をしました。

短い時間でしたが、団体調査・質問準備・インタビュー・文章執筆まで自ら行い
取材中は団体の活動や社会問題に興味を持ち、積極的に質問をする姿がとても印象的でした。

高校生が取材を通して「興味深い」「多くの人に知ってもらいたい」と感じた部分を、
自分たちの言葉で文章にしました。ぜひご一読ください。

取材協力: NPO法人アマニ・ヤ・アフリカ
(みやぎNPOプラザ内の短期ショップ ※すでに終了しました)

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NPO法人「アマニ・ヤ・アフリカ」の理事、佐藤優子さん(写真左)にお話を伺いました。

アマニ・ヤ・アフリカは、政府からの援助が届かず貧困のなかで生きる子どもたちとの出会いと、厳しい環境の中で生きる人々を何とかしたいという想いから始まった交流支援団体です。創設者である石原邦子さんがキベラスラムを訪れたことをきっかけに設立されました。当時を振り返って石原さんは、町全体が戦後の日本のようだと語ったそうです。今は現地の方々が作ったものを日本で販売し、売上金を支援に繋げています。

アマニ・ヤ・アフリカでは、ケニアのストリートチルドレンのためにマゴソスクールの支援活動をしています。マゴソスクールには日本の幼稚園児から中学生に相当する年齢の子が約500人、教師が約10人在校しており、子どもたちに教育を受ける機会を提供しています。

マゴソスクールの卒業生は現在、ほとんどの人が就職の道を選びます。しかし現地では、就職する場がほとんどなく、下働きとして扱われる人も少なくありません。佐藤さんは「マゴソスクールで学んだことを、彼らの将来に活かしてほしい」と語ります。

教育支援のほかに、「アマニ・ファクトリー」という障がい者や十分に教育を受けられなかった若者を対象とした職業訓練施設を運営しています。彼らが作った雑貨は、アマニ・ヤ・アフリカのショップで販売され、その売り上げはケニアの人たちへの支援金として使われています。

ケニアの人たちは「互いに支え合わなければ生きていけない」と語る佐藤さん。ケニアの人たちを想う気持ちが伝わってきました。

 

 

 

 

 

 

 

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