― フォーラム開催の御礼とご報告 ―

6月25日(日)に仙台市青葉区の仙台国際センターとオンラインのハイブリッドで、杜の伝言板ゆるる法人化20周年記念フォーラム「NPOらしさって?~大切にしてきたこと、それぞれのストーリー~」を開催しました。

会場48名、オンライン7名の計55名にご参加いただき、本フォーラムをきっかけに多分野で活躍するNPO関係者が集い、交流を深める場にもなりました。

日頃から当法人をご支援いただいている皆さまのおかげで、このような記念フォーラムを開催できましたこと感謝申し上げます。


▲閉会後に全員集合し、記念写真。

宮城県内外からゆるると関わりの深い方にお越しいただきました。
久しぶりにお会いできた方も多く、皆さんいい笑顔です。

【目次】
※タップするとお好きなところからお読みいただけます。

はじめに
開会
話題提供
それぞれのストーリー
パネルディスカッション
さいごに


▲受付の様子


▲素敵な祝花や祝電をいただきました


▲会場に入ってすぐ、ゆるるの歩みと懐かしい写真


▲ゆるると他団体の多様な協働の形


▲参加者からの手書きメッセージ


▲開会前にもかかわらず久しぶりの方も、はじめての方も一緒になって交流



いよいよ開会です。


▲発達障害のあるデザイナーさんによるロゴ。

「杜」と20周年の「時の流れ」を意識して、流れるようなデザインと緑を基調とした柔らかいイメージに仕上がりました。


▲設立時の代表理事・現顧問の大久保朝江さんによる祝辞

まだ任意団体だった頃の原点を振り返り、NPOらしさは「市民運動性」からなるものではないかとのお話がありました。



話題提供「なぜNPOらしさ?」



はじめに、代表理事の石田より、ゆるるのこれまでの実績と、法人化した2003年当時と現在のNPOを取り巻く状況の変化を踏まえ、話題提供を行いました。


▲研究視点から見る「行政でも企業でもない第3の存在としてのNPO」


▲「らしさ」の定義を考える

「らしさ」とは自分だけで定義するものではなく、周囲からの印象や求められていることなど他者視点も「らしさ」を作り出す一つではないか、との話がありました。


その後、宮城県内で活動する実践者3名の「それぞれのストーリー」を伺いました。


▲NPO法人せんだいファミリーサポート・ネットワーク代表理事 伊藤仟佐子さん

行政の子育て支援の枠組みが整っていない2000年代から、子育てをする当事者として草の根で市民活動を続けてきたストーリーをお話いただきました。


▲伊藤さんのストーリーをまとめた「グラフィックレコーディング」

子育て世帯が置かれる「共働き夫婦の増加」や「核家族化による子育ての負担増加」などに触れながら、この20年間でNPOに求められる支援が多様化している現状を語りました。


▲認定NPO法人ハーベスト代表理事 山﨑賢治さん

公務員として働く傍ら、若者の主体性を高めるため中高生向けのキャリアセミナーを始めるに至った背景と想いを、ストーリーとしてお話いただきました。



自身の経験から、様々な経歴を持つ社会人が市民講師として高校生に経験談を話すことで、高校生の視野を広げることができる点に着目したそうです。
団体の活動においては「多様な市民の参加を通じて、求められる教育を学校教育に提言していくことがNPOらしさではないか」と話しました。


▲NPO法人わたりグリーンベルトプロジェクト代表理事 東聖史さん

宮城県亘理町で海岸林再生など環境保護活動を行う団体に、スタッフとして入職した東さん。
そこから代表理事に就任するまでのストーリーと、代表理事として活動のあり方を見直すに至る想いをお話いただきました。



「収益を確保し組織を継続するため、本来の森づくり活動とは別に落花生の栽培・販売を行っていた時期もあった」と振り返ります。
現在はボランティアの協力で、核となる森づくり事業の充実を図っているお話がありました。



続いて、活動分野も経歴も全く異なるお三方と一緒にディスカッション。
大切にしてきた・これからも大切にしたいことや、その過程での試行錯誤を赤裸々にお話しました。


▲参加者からの質問を基にディスカッション

いずれの団体も財源や人材確保の課題を解決しながら、団体の活動軸であるミッションをどう実現するかのバランスを取ることの難しさを共通してお話されていました。

「NPOが社会にとって不要になることが一番いい。しかし、NPOに求められる役割や重要度が増す社会になりつつある。それなら、NPOとしての継続性や、存在価値を高めていくことがより一層大事ではないか」

パネルの最後に出た、この言葉がとても印象的でした。




▲発表を聞く参加者の方々

登壇者、参加者全員が自分事として「NPOらしさ」「団体らしさ」に向き合った約3時間でした。



さいごに…
本フォーラムを運営するにあたり、たくさんの方のご協力・参画いただきました。


▲東北芸術工科大学 金成さん、駒田さん

絵や図形を用いて可視化し、内容を記録する「グラレコ」で登壇者のお話をまとめてくださりました。

  
▲参加者への記念品

NPO法人みやぎセルプ協働受注センターを介して、発注しました。
NPO法人麦の会、NPO法人グループゆう、NPO法人きらら女川のお菓子です。

本フォーラムにご参加くださった方も、残念ながら参加が叶わなかった方も、報告を以て会場の雰囲気を感じていただけたら幸いです。

今後も、杜の伝言板ゆるるは「NPOを応援するNPO」として、様々な想いを持つ多様なNPOの皆さまのサポートをしてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ぜひ私たちの活動を応援してください。
https://congrant.com/project/yururu/5783

 


(以下、開催概要)

杜の伝言板ゆるる
法人化20周年記念フォーラム

「NPOらしさって?~大切にしてきたこと、それぞれのストーリー~」

ともに頑張ってきたNPOや日々応援してくださる方々のおかげで、杜の伝言板ゆるるは法人化20周年を迎えることができました。

この間に、宮城県で活動するNPOを取り巻く環境や、地域や社会でもさまざまな変化がありました。

本フォーラムでは、宮城県内で活動する3人のゲストから「人材育成」「ミッション」「連携」の視点で活動のストーリーをお話いただき、年月とともに変化したことや、変わらず大切にしてきたことは何かを探ります。

それぞれの活動の中で成し遂げてきたことをお祝いし、大切にしてきたことを語り合いましょう。

●日時
2023年6月25日(日)13:30~16:00

●開催場所
仙台国際センター 会議棟3階 白橿1/オンライン

アクセス方法はこちら


\お申込みはこちらから/
※Peatixアカウントの登録が必要です
または022-791-9323
メール npo@yururu.comまで、参加ご希望の旨をお知らせください。


[タイムテーブル]

1. 話題提供「なぜNPOらしさ?」
NPO法人杜の伝言板ゆるる 代表理事
石田 祐

2. それぞれのストーリー

NPO法人せんだいファミリーサポートネットワーク
伊藤 仟佐子 氏

2003年にNPO法人せんだいファミリーサポート・ネットワークを設立。翌年より子育て支援施設「のびすく仙台」の館長も務める。20年にわたり関係機関と連携し、相談や情報提供、支援者向け講座開催など、子育て支援に取り組む。

NPO法人ハーベスト
山﨑 賢治 氏

公務員としての経験から、キャリア教育をミッションとするNPO法人ハーベストの立ち上げに参画。2014年より代表理事を務め、中高生向け「授業導入型キャリアセミナー」をはじめとしたキャリア支援に取り組む。

NPO法人わたりグリーンベルトプロジェクト
東 聖史 氏

2018年4月~2021年3月、NPO法人わたりグリーンベルトプロジェクトに常勤職員として勤務。2022年3月、東北学院大学大学院人間情報学研究科にて修士号(学術)を取得後、同法人の代表理事に就任。

3. パネルディスカッション
モデレーター:高浦 康有(NPO法人杜の伝言板ゆるる 理事)

4. 交流タイム
会場にお集まりいただいた参加者の皆さまとの交流を予定しています。

●参加費:無料

●定員:50名(会場)

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またはnpo@yururu.comまで、参加ご希望の旨をお知らせください。