特定非営利活動法人 泉里会

 気仙沼市本吉町津谷で平成20年7月から障害者の自立生活支援として、ケアホームめぐみの運営を開始しました。地域からのニーズもあり、定員7名の施設は手狭となった上、男女が分かれて生活できる施設を建てようと、新たに施設ケアホームめぐみ中島を造ることにしました。賃貸物件を借り、改修工事を行いました。工事も無事終わり、3月17日に事業の認定も下りる予定でしたが、突然の地震、長く激しい横揺れ、想像を絶する大津波が襲来。あっという間に全ての地域を飲み込み、全てを奪っていきました。ケアホームは跡形もなく流失してしまいました。
 また、障害者の方々の就労の場として運営していたイチゴハウス7棟885.0㎡も流失し、地域の方々の協力により運営整備したものすべてが失われました。ケアホームめぐみ中島の建設費900万、その他200万、イチゴハウス設備500万の損失です。
 多額の損害のため、運営が大変厳しい状況にありますが、「障害者の実態を考えると、1日も早くケアホームの建設を考えなければならない」と、その実現に向けて、思いを新たにしています。
全国のみなさん、この状況をご理解いただき、どうぞ助けてください。お願いいたします。


≪御礼≫ スプリンクラーを設置することができました!

平成30年にスプリンクラー(1300万円)の設置が義務づけられるにあたり、
資金調達に悩んでいた泉里会さんから、
応援者からの寄付や補助金により、無事設置できたという、
お喜びの声を頂戴しましたので、ご紹介します。

以下、泉里会スタッフ木村文子さんから御礼メッセージです。

昨年9月に「ケアホームめぐみ舘岡」と「ケアホーム猪の鼻」に、
スプリンクラーを設置することができました。

法改正によりスプリンクラーの設置が義務化されますが、
小規模の事業所では資金もなく、困っていました。

宮城県の補助事業で、スプリンクラー設備等整備に申請をしましたが、
希望事業所が多く補助対象から外れたため、
「次年度もう一度申請をしよう」とあきらめていた時、
「追加補助の対象になった」 との連絡があり大喜びしました。

自己資金400万は、これまでにご支援いただいた寄付金を使わせていただきました。
皆様の温かいご支援と励ましの言葉に、心より感謝を申し上げます。

お陰様で利用者さんの命を守る安全の確保と、
ご家族や関係者の方々から安心感と、信頼を得られることができます。

今後も日々地域のために努力して参ります。
これからも変わらぬ応援をいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


震災から5年の歳月を経て『泉里会』の「今」

気仙沼市本吉の町唯一の障がい者支援施設として
「ケアホームめぐみ」を運営していた「泉里会」さん。
地域のニーズに対応するため、
新たな施設の開所を翌月に控えた2011年3月、
津波により新築の施設は跡形もなく流失しました。

震災後、ライフラインも不便で毎日の生活だけでも精いっぱい。
事業の見直しもつかない状況でしたが、
再開を待ち望む声を聞き、
幸い被害を免れた「ケアホームめぐみ」と
助成を受け建設したプレハブ施設で支援事業を続けました。

被害にあった新施設に代わる再建についてもあきらめません。
当サイトで3,700万円の目標額を掲げ寄付を募り、
個人の方や関西日米婦人会などの支援団体からの寄付や、
丸紅基金、行政からの助成を得て、目標額を達成。
2013年5月、ついに「ケアホーム猪の鼻」を開所しました。

さらに、障がい児の一時預かり支援施設
「めぐみキッズハウス」も併設オープン。
キッズハウスの遊具費、車両提供などの物資も届きました。

今も年間20万円の支援が2011年から10年間継続される、
株式会社デンソーの「はあとふる基金」や、
デンソーのOB会、個人の方から寄付が届いていると言います。

「震災から5年が経った今も
忘れず応援してくださる方に恩返しする気持ちで、
いただいたご寄付は、これからも地域の皆さんが
過ごしやすい環境を整えるため活用していきます」
とスタッフの木村文子さん。

「利用者に寄り添ういいサポート体制ができてきました。
利用者自身も落ち着きを取り戻し、体調も安定してきたようで、安心しています。
ここまで来れたのは、資金面だけでなく、
ボランティアさんや自衛隊などの人力の支えもあったからこそ。
感謝の気持ちでいっぱいです」と続けました。

ケアホームの再建に尽力していた
故森谷理事長はいつも言っていたそうです。
「施設の開所がもう少し早く、利用者を受け入れていたら大変だった。
施設の被害だけでよかった。
お金の損失なら、何とかなる。
地域住民と築いてきたつながりは取り戻せない」

地域に寄り添うことを大切にしていた先代の教えを忘れることなく、
これからも活動を続けていきたい。
と、木村さんは言葉をかみしめていました。


2013年5月25日 障がい児の一時支援施設「めぐみキッズハウス」オープン&障がい児の相談支援始めます

津波で流された「ケアホームめぐみ中島」に代わる施設として、泉里会は気仙沼市本吉町猪の鼻で新施設の建設を模索してきました。
すでにお伝えしたように新たな施設「ケアホームめぐみ猪の鼻」は完成を迎え、そして今月18日に念願の開所式を行いました。

さらに泉里会では、地域との結びつきを強化するため、障がい児支援に幅を持たせる予定です。
まず、これまで行っていなかった障がい児のための相談支援事業。
「在宅の方にもお悩みはあるはず」とケアホームめぐみ管理責任者の菅原満子さんは言います。

そして障がい児の一時預かり支援施設として「めぐみキッズハウス」をオープンさせます。
これまでもプレハブを使い、夏休みを利用して障がい児の日中一時預かりを行っていましたが、このたび「ケアホームめぐみ猪の鼻」に併設される形で新たに施設を作りました。

障がい児の相談事業、「めぐみキッズハウス」ともに6月からスタート予定です!


2013年4月9日 新施設「ケアホーム猪鼻」完成間近です!

泉里会では、おととし3月、新しくオープンを控えていた「ケアホームめぐみ中島」が津波で流されてしまいました。
それ以降、泉里会は代わりとなる施設の建設をずっと目指してきました。

新しい施設の建設場所は気仙沼市本吉町猪鼻。
昨年12月に地鎮式を行ない、施設の建設が続いていましたが、4月30日、いよいよ念願の完成を迎えます。

新しい施設は「ケアホーム猪鼻」、障がい者の自立生活支援施設です。
またキッズハウスも併設し、児童デイサービスも行ないます。
この施設運営のため、泉里会には新しくスタッフ4名が加わっています。

社会福祉法人恩賜財団東京都同胞援護会さやま園様からキッズハウスの遊具費、日本財団様からは車両の提供を頂きました。

施設もスタッフも増え、より一層の地域福祉へまい進する泉里会でした。


DENSO様「はあとふる基金」より寄付頂くことになりました!

特定非営利活動法人泉里会へ株式会社DENSOから寄付を頂けることが決まりました!

DENSOではNPO・ボランティア団体へ寄付するために役員・社員の希望者の給料を天引きし、「はあとふる基金」を積み立てています。今回、泉里会が受け取ることになった寄付金も「はあとふる基金」からのもの。金額は今年度の上半期分、下半期分を合わせて20万円で、さらに今後も10年にわたって継続支援が行われる予定です。

また、「はあとふる基金」とは別に、DENSOのOB会である「弥栄寿会」からも約2万円の寄付を頂きました!

これらの支援を泉里会スタッフは大変喜んでいます。これからも皆様のご支援を宜しくお願いいたします!


2012.5.28 株式会社デンソー「はあとふる基金」の贈呈式

株式会社デンソー「はあとふる基金」の贈呈式でした。
デンソーはあとふる基金の詳細は、こちら→http://www.denso.co.jp/ja/csr/social/social/member/index.html
今回は、東日本大震災で被災した団体を今後も継続して支援していく取組みとして、2011年10月から開始。2011年度から10年間デンソーおよびグループ社員の寄付金で運用する「はあとふる基金」から年間積立金のおよそ半額を寄付することを決定。
寄付先は、震災の遺児や孤児の就学支援団体や、障がい者支援を行っている団体です。

泉里会は、津波で流失した障がい者のケアホーム施設の再開に向け、土地を購入。
7月頃から、造成を開始し、9月には本体着工の予定で、24年度の完成を目標としています。
助成金は申請したものが必ず決定するわけではないため、自己資金や借入、寄付金等での再建を目指します。

また、6月からは東京都社会福祉協議会、東京都発達障害支援協会から定期的にボランティアの方々が入ることになっています。
ボランティアの受入と同時に現在、職員募集をしている泉里会。
しかし、求人を出していますが、応募がほとんどないということが課題になっています。
「気仙沼市からは、市外に大勢の方が移られているので、難しいのかもしれません。」と、泉里会が運営する、障がい者の自立支援生活支援施設
「ケアホームめぐみ」の管理責任者、菅原さん。

ボランティアの方々だけでなく、泉里会としての組織体制を強化し、今後も地域のために活動を継続して行っていきます。
月刊杜の伝言板ゆるる5月号にも、掲載しています。
http://www.yururu.com/g_yururu/file/yururu201205.pdf


2012.4.6 障がい者の移動支援を始めました

泉里会は、ゆめ風基金の支援を受けて、障がい者の移動支援を昨年の12月から行っています。
仙台や石巻では障がい者の移動支援はありますが、南三陸や気仙沼市本吉には、移動支援がほとんどなく、地域から必要とされていたからです。

被災し震災後多くの方々から支援を受け、活動してきた泉里会。被災した施設の再開を目指すとともに、今後も地域に貢献する活動を行っていきます。


施設が流された跡地には今も、水が溜まっています。


つながりを大切にしている泉里会には、寄付や暖かいメッセージが継続的に届きます。


2012.3.18 施設再建が白紙に

泉里会では、津波で流失した障がい者のケアホーム施設の再開に向け、宮城県の24年度障がい者施設整備計画で交付金を利用し建築する予定でした。土地も購入し、今年の夏ごろには着工出来る予定でした。
しかし、「障がい者施設整備計画」の交付金は今回、泉里会には該当されませんでした。
実際に新たな施設を建築するには3000万円以上の資金が必要です。今までの寄付や助成金は、損害の補てんに使用してきました。新たに施設を建築する費用がまだまだ足りません。

震災後、「障がい者の実態を考えると、1日も早くケアホームの再建を考えなければならない」と言っていた理事長の森谷さん。
「次の交付金を当てにしていると、再建は雲をつかむような話になってしまうので、なんとか目途を立てて、再建をします。」と、あきらめずに力強く言っています。
施設再建の交付金が白紙になってしまった今、自己資金と借入、皆様からの助成金や寄付金で再建を目指します。


2012.1.26 継続した寄付

復興みやぎを見て、寄付をしてくれた団体関西日米婦人会から継続した寄付をしていただき、泉里会のスタッフはとても喜んでいました。
復興にはまだまだ時間がかかります。継続した支援をしていただけることが一番の支援です。

泉里会は震災後多くの方々に支えられていることへの感謝をブログで発信しています。
泉里会のブログはこちら

今年は津波で流失した障がい者のケアホームをもう一度再建します。
施設があった場所は道路が再建しただけでまだ、何も再建していません。

再建するためにはまだまだ、多くの支援が必要になります。


2011.10.27 来年度に流失したケアホームを建築

泉里会では津波により流失した障がい者のケアホームを24年度に再建しようと動き出しています。宮城県の24年度障がい者施設整備計画で建築する予定です。補助金ですべては賄いきれないので、助成金で補てんしてくれる団体を探しています。

また、震災後に浮かび上がった問題として障がい者の移動支援が足りないことやヘルパーが足りないこと等にも対応できるように検討しています。
 
震災から8か月経過し、ようやく流失した施設再建の目途が立ってきました。
泉里会理事長の森谷さんは震災後、日々の生活で精いっぱいの中
「地域にニーズがある限り、必ず施設は再開する。」
と言っていました。
活動を継続し、地域のニーズを受け止め支援していくことが、復興していく中でも重要なことです。
 
 泉里会(ケアホームめぐみ)のブログはこちら