7月31日、仙台夜まわりグループでの夏ボラ体験がありました。

仙台夜まわりグループは、仙台周辺でホームレス(当事者)への支援を行う団体の1つです。

今回は、定期的に行っている巡回活動に高校生も同行しました。

 

集合時間になるとスタッフさん、一般のボランティアさんも集まり、夏ボラの高校生と合わせて15名ほどの人数で活動が始まりました。仙台の各所を巡り、当事者の方々に、おにぎり、お味噌汁、バナナを振る舞い、次の支援の告知も行いました。

最初は緊張していた高校生達も、次第に慣れ、「どうぞ」と声をかけながら物資を手渡し、受け取った当事者の方を笑顔にすることができました。

中には、スタッフの新田さんから話を聞く場面もあり、活動を通して当事者について詳しく知ることができました。

 

高校の探求活動の一貫で夏ボラに参加したMさんの話

「当事者の方に出会う以前は、どんな人たちなのかどきどきしましたが、実際に見てみると私達と何ら変わらない、普通の人が多く驚きました。今後、体験の成果を学校に持ち帰ってこの問題について考えていきたいです。」

 

生徒会での炊き出しをきっかけに夏ボラに参加したSさんの話

「生徒会の炊き出しで見たことがある人もいました。再び支援ができてよかったし、移動型の人もいるということがわかりました。市民活動に興味があるので今後も積極的に関わっていきたいです。」

 

お子さんを連れて参加した一般ボランティアのDさんの話

「東京で当事者の方を見たとき、仙台にもいるのか気になり、調べると夜まわりグループの活動がでてきました。去年から活動に参加しています。当事者の方への支援はもちろん、息子や娘の社会経験の場にもなると考えています。」

 

スタッフ新田さんの話

「ホームレスがいるということは、当事者だけでなく、社会のしくみが原因でもあります。そして、行政のしくみ上、市や県が動きづらいのが現状です。そんなしくみの穴を埋めるのが私達の役割でもあります。ホームレスは、身近にいて、誰でもなりうるということをわかっていただきたいです。」

 

活動を通して31名の当事者と関わり、考えを深めた高校生たち。次の世代を担う彼らが、早い段階から社会問題について考えることには大きな意味があると感じました。事前学習も含め、積極的に活動してくれた彼らの今後の活躍に期待したいです。また、こうした社会活動に関心のある若い世代がますます増加することを願っています。